戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さん、)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2025年10月 10/5 10/12
10/19 10/26
川野里子選
小文字やめ大文字にすれば意味を持つ「戦争省」は「戦争しよう」と(小金井市)神蔵 勇
【評】アメリカ、「戦争省」への改名の真意はこれなのか。
☆人の他はおおかた裸足という地球ガザの子どもらおおかた裸足(大和郡山市)四方 護
【評】人らしい生活を奪われた子らの裸足。
高野公彦選
ノーベル賞ほしきトランプは国防省換へてしまへり戦争省へと(横浜市)松村千津子
餓死があり食糧落下の荷でも死に兵役でも死に救いのないガザ(福島市)澤 正宏
☆人の他はおおかた裸足という地球ガザの子どもらおおかた裸足(大和郡山市)四方 護
今在らばやなせたかしは描きにけんガザの空飛ぶアンパンマンを(君津市)内川 英夫
広島へ修学旅行に行く時に平和の誓いを言う役になる(奈良市)山添 聡介
クマよりも恐ろしきものヒトなりと数が教える戦争犠牲者(五所川原市)戸沢大二郎
永田和宏選
八月の六日は原爆忌ではなく命日ですと語る百歳(東京都)岩本 朗
【評】一般名詞の原爆忌ではなくて、自分の大切な人の命日なのだと。
国防省を戦争省と改称す原爆投下も止むなしと言う国(柏市)菅谷 修
☆人の他はおおかた裸足という地球ガザの子どもらおおかた裸足(大和郡山市)四方 護
【評】四方さん、なるほど靴を履いているのはヒトだけ。その靴も履くことができないガザの子供たち。
婚家ゆえ父の遺影は飾れない鏡台の中に軍服の父(茨木市)窪田 宣子
『番外編』
京都短歌 永田 淳選
ジョーンバエズ森山良子も歌ってた今声上げて反戦歌のとき (北)川田 孝子
赤旗日曜版
下村 すみよ選
毒入りし物は食はじと象たちが餓死する姿なみだこぼるる (茨城県)加津牟根夫
大空襲に家失いし亡夫なり仏前におはぎ軍拡反対 (福岡県)安東 光子
父往きし名残の秋の虫の声記憶を分かつ弟妹も亡し (香川県)稲 孝子
【評】戦後80年経ても忘れられぬ景。思いを共にしたい弟妹が姉より先に逝ってしまうとは。寂しさが胸に迫ります。
「パレスチナの国家承認」不承認そんな政府を吾(あ)は不承認(千葉県)佐々木 恵
久々湊盈子(くくみなとえいこ)選
前文と九条読みて今年また平和希求の鐘を撞きたり(北海道)成田 強
【評】敗戦後80年、あらためて9条の大切さを思う夏であった
平和賞をリクエストしたトランプが戦争省を新たにつくる(茨城県)大熊佳世子
法律が全て正しいわけじゃない治安維持法あったこの国(福島県)佐藤 隆貴
【評】かつての悪法がまたよみがえることのないようにと誰しも願っているのだが。
ウクライナへの特別軍事作戦とほざくがロシアの覇権主義なり(福岡県)後藤 宏爾
朝鮮から無蓋貨車で引揚げぬ遠い山なみに名月を見た(福岡県)安東 光子
信濃には加害の遺跡数多あり語り継ぎたし「満蒙」「七三一」(長野県)古藤 良枝
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