戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)

朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さん、)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。

☆⇒共選作

2026年 2月 2/1 2/8  2/15  2/22 

永田和宏選

戦なき国に育ちし少年の投げるボールの放物線は(安城市)唐澤 うに

朝起きて隣の人が死んでいたそれだけ語りし祖父のシベリア(横浜市)出井美恵子

安青錦は国を背負っているなんて言われなくなる日が来るといい(出雲市)塩田 直也

 

高野公彦選

朝起きて蛇口ひねって薬飲むどちらもないのだ見殺しのガザ(大和郡山市)四方  護

【評】水道も薬もない遠きガザの人々への同情。

日本初女性の首相は支持を得て消えゆく炭火のごとき九条(福岡市)夏野いづみ

【評】憲法九条が危ない、と憂慮する作者。

満面の笑みは見られず安青錦心よぎるや戦火の母国(横浜市)一石 浩司

アメリカにメリット無ければ不要と言う国際法も平和の義務も(東京都)北條 忠政

 

川野里子選

にぎやかに孫をお風呂に入れたのち背(せな)に銃創残る祖父あり(北九州市)粟屋融子 

【番外編】しんぶん赤旗日曜版

下村すみよ選

若者よ徴兵制の無い国を共に守っていこうじゃないか(福島県)佐藤 隆貴

【評】右傾化が危ぶまれる今、徴兵制を復活させないよう共にがんばろうと。若者への真っすぐな呼びかけが胸に響く

 久々湊盈子選

漸(ようや)くに歩みはじめた曾孫ゐる軍事費増強反対せねば(福岡県)安東 光子

パプアにて戦死の兄の魂魄(こんぱく)は南十字に有りて煌めく(大阪府)笠 政人

※魂魄とは死者のたましい。

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