戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)
戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さん、)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
☆⇒共選作
2026年4月 4/5 4/12
4/19 4/26
永田和宏選
戦争はひとりが起こす社会主義民主主義など関係はなく(名古屋市)浅井 克宏
言葉って疚(やま)しいときは長くなる「殺傷能力ある装備品」(久留米市)塚本 恭子
軍艦島掠(かす)め来たりし初つばめ古巣の修理に取り掛かりおり(西海市)前田 一揆
高野公彦選
オバマ氏に抱き寄せられた被爆者の森さん逝きぬ核は増えつつ(水戸市)中原千絵子
あなただけ平和もたらせられるとはあなたがやめれば平和が来る意(羽曳野市)玉田 一成
【評】「あなた」は誰のことでしょうか?というクイズのような歌。
ことだまの軽き国かや恥ぢもせず日ごとに変はるトランプの言(げん)(宇陀市)赤井 友洸
最後まで桃太郎の歌聞いてみた四番五番はトランプの歌(市原市)宮本 守
ウクライナもガザもイランも崩壊の街はあたかも戦後の日本(箕面市)大野美恵子
俣野氏の歌に叱られ熱量を上げて反戦デモに加わる(朝霞市)岩部 博道
【評】4月5日付の本欄の歌「熱量の少ない国になって来(き)ぬ学生運動もデモも少なく」に応える歌。=
野球なら27死で終わりだがガザ、ウクライナそしてイランは(さいたま市)大浦 健
トランプ氏の停戦発言揺れ続き毎日が万愚節のお人(岐阜市)木野村暢彦
ノー言える友いることの幸せを思えりきっといないトランプ(観音寺市)篠原 俊則
川野里子選
シャリャリとひなあられ嚙(か)む孫娘ああ九条に守らるる音だ(習志野市)木村 武光
【評】一首目、憲法九条に守られているゆえの幸福をしみじみ味わう。
この島に核のゴミ捨てに来るのかと白砂に混じる伯父の骨問う(鎌倉市)小笹岐美子
【評】核のゴミの処分地候補地南鳥島では第二次大戦中二百人近い戦死者がでた。
満員でつり革奪い合う電車水くれ、という兵士にも似て(京都市)好木陣太呂
佐々木幸綱選
顔持たぬドローンが爆弾落としゆくB29とは違う怖さよ(富山市)若林 千影
久々湊盈子選
日本製武器で子供が死にましたそんな未来は許してならぬ(茨城県)渋谷 加代子
【評】殺傷能力のある武器輸出について規制緩和しようなど言語道断だ。
【評】抱きついた神経を疑いたくなる
今はもう何があっても驚かぬされど戦争だけは拒否する(宮崎県)黒木直行
媚びを売り歓心を買い武器も買う独立国の誇り投げ捨て(北海道)土屋正人
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