戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)

朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さん、)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。

☆⇒共選作

2026年5月 5/3, 5/10, 5/17, 5/24, 5/31

 高野公彦選

アルテミス写す地球の美しさ 人種・民族・戦火は見えず(川崎市)井上 一雄

【評】宇宙船が映し出す地球の穏和(おんわ)な美しさに感嘆。

昼夜と命の危険感じずに食べて寝られる「普通」の奇跡(東京都)萩原 純子

欲しいものトランプが映らないテレビ連日連夜募る憂鬱(ゆううつ)(五所川原市)戸沢大二郎

ヘルメットもゲバ棒も要らぬ僕たちは言葉を武器にデモに集へり(朝霞市)岩部 博道

兵たりし父の犯しし罪ゆえかわが家に黄砂今年も多し(西宮市)市橋 昌己

【評】中国に派兵された父を思う歌。

武器持たぬ平和論など幻想と世界の二大大国示す(五所川原市)戸沢大二郎

わが町は元接収地ハロー坂、アメリカ坂とふ名のなほ残る(横浜市)西前 敦子

 永田和宏選

「戦争があったらもっと儲かるぞ」そういう国に一歩近づく(秦野市)丸橋 弥生

我が父は陸軍輜重(しちょう)二等兵軍馬(うま)より下の階級(くらゐ)と聴けり(横浜市)白川  修

知っているつもりで実は知らぬのは親子と同じ憲法のこと(筑紫野市)二宮 正博

八十年われらを守りてきしものをわれらが守る時が始まる(北海道)高井 勝巳

👇四首 今の時期にとても大切な歌だ。しっかり読んで覚えて欲しい。

戦争を知る人なきを待てるかに日ごとに高まる改憲の声(加東市)藤原  明

たくさんの人を殺せば売れる武器 武器を売るとはそう言う事だ(周南市)松岡 哲彦

戦争が日常の色奪いゆくモノクロームのポテトチップス(奈良市)山添 聖子

五十年経し教へ子の同窓会戦争に行きし子一人もをらず(伊勢市)橋本 輝久

 川野里子選

遺骨なき空白埋めんと克明に刻まれている祖父の戦歴(中津市)瀬口 美子

【評】遺骨発見の縁(よすが)になれば、との思いだろう。

海峡を我が物顔に封鎖する百万年に満たぬ人類(観音寺市)篠原 俊則

木曜日あふれるプラごみ君たちもあのホルムズを通ってきたか(久留米市)春日  登

人殺す兵器の記事の多き朝列島いっそう弓なりに反る(東京都)十亀 弘史

一万の兵にも開けぬ城の門桜花にははらりと開ける(豊川市)河合 正秀

戦争が日常の色奪いゆくモノクロームのポテトチップス(奈良市)山添 聖子

【評】まさか遠い戦争が色を奪うとは。

兵たりし父の犯しし罪ゆえかわが家に黄砂今年も多し(西宮市)市橋 昌己

【評】かつての戦地から飛び来る砂に胸が痛むのだ。

 佐佐木幸綱選

ペンライト振って三万六千人ライブのノリでする護憲デモ(茂原市)麻生 稚子

武器輸出猛スピードで同意なく決められてゆく時代は変わった(長野市)祢津 信子

 

番外編:赤旗日曜版

下村すみよ 選

日本には九条があると誰にでも毅然と言える首相がほしい(東京都)小林 妙子

真夜中に突如雷鳴鳴り渡り空爆におびゆるイランの民思う(茨城県)津田 玲子

ペンライトかざし九条壊すなと抗議の輪には若者数多(あまた) (山梨県)三井 正

 

久々湊盈子(くくみなと えいこ)選

日本製武器で子供が死にましたそんな未来は許してならぬ(茨城県)渋谷 加代子

【評】殺傷能力のある武器輸出について規制緩和しようなど言語道断だ。

人類が月の裏側めぐれども青き地球の戦火は消えず(東京都)二瓶 誠一

【評】未知へのあくなき探求と闘争やまぬ人類の果てしなき欲求との乖離(かいり)

AI兵器攻撃命令勝手に出すこんな世が来た戦争するな(埼玉県)片岡 明

トランプは朝令暮改の人なれど女性総理の追随止まず(長崎県)麻生 勝行

減税の財源ないが防衛費増額の財源ある不思議(愛知県)月城 龍二

             ユリノキ:モクレン科 


別名:チューリップの木(花が似ているから)
     半纏ボク (葉っぱが半纏に似ているから)

我が町、精華町むくのきセンター敷地内道路沿いに100本(並木)の植栽があります。
木の高さは約5メートル以上。



 

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