戦争を詠む
戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載)
朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。
(選者は、佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さん、)
(下村すみよさん=赤旗日曜版)
2026年10月 10/4, 10/11, 10/18,
10/25
川野里子選
「製造物責任」武器にはありません作りっぱなしの殺しっぱなし(大和郡山市)四方 護
手の傷も完治したとてウクライナとう異界へ消えゆく女性の兵士(石川県)瀧上 裕幸
【評】戦場へなぜ帰るのか、理解しきれぬ「異界」が哀しい。
高野公彦選
絵の前に人は誰もが言葉なく無言館に満つ深き沈黙(名古屋市)磯前 睦子
不発弾撤去の報に驚くは八十一年そこに在りしと(箕面市)大野美恵子
【評】箕面市で不発弾撤去のニュースに接し、八十一年も爆弾が地中に眠っていたことに驚嘆している。
酒酔いの米軍ジープに殺されし父亡くなりて七十四年(福岡市)室 智恵実
生物化学兵器開発までできるAIを作ってしまった人間(石川県)瀧上 裕幸
戦争は悠々と来る、道々に「自衛だから」の罠を仕掛けて(東京都)十亀 博史
佐佐木幸綱選
上野から敗走してきた彰義隊士を一晩泊めたと伝わる実家(東京都)村上ちえ子
下村すみよ選
大空襲受けたるこの地に九条の碑建立(こんりゅう)せんとて若きら動く(福岡県)安東 光子
色紙(いろがみ)もチラシもありぬ折鶴の千羽連なり被爆地へ飛ぶ(埼玉県)宇内 陽子
コメント