戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より
戦争を詠む 朝日新聞朝刊朝日歌壇より(毎週日曜日掲載) 朝日歌壇(毎週日曜日朝刊)の入選歌(選者は、川野里子さん、高野公彦さん、佐佐木幸綱さん、永田和宏さん)より、戦争を詠んだ歌を、わんちゃんが独断で選り抜きを。 ☆⇒共選作 2025 年 7 月 7/6 7/13 7/20 7/27 永田和宏選 宗教の対立による戦争より損得でやる戦争怖し(名古屋市)浅井 克宏 非常時に核シェルターになるだろか地下三階の北習志野駅(船橋市)佐々木美彌子 【評】ウクライナでは実際にシェルターとして使われていた。 「パイロット目がけて石を投げつけた」叔父の空襲の昔話(高松市)島田 章平 佐佐木幸綱選 A 五判九百ページの三行に祖父は眠れり連隊史の中(中津市)瀬口 美子 原爆碑に涙するありジャンプして写メ撮るもあり共に若人(奈良県)葛原 洋子 高野公彦選 核兵器作らせぬための空爆に正義はありや人道はありや(朝霞市)岩部 博道 敵味方なく刻まれた平和の礎(いしじ) 摩文仁(まぶに)の海をともに眺める(甲州市)山下 栄子 【評】敵味方の区別なく沖縄戦の戦死者約24万人の名が刻まれた平和の礎は、まさに平和への祈りそのもの。 物価高あっても戦争出てこない五十年前のサザエさんには(宇都宮市)生沼 牧子 あの日雨で遠足が美術館に変わり「原爆の図」を見ることができた(東京都)上田 結香 【評】運悪く雨で遠足が中止され、代わりに原爆の悲惨さを知った運の良さ。 被爆者とハグしたオバマ原爆に意味があったと語るトランプ(観音寺市)篠原 俊則 【評】以前の大統領は広島で被爆者とハグしたが、今の大統領は大違い。 スケボーを広場で遊ぶ子どもらの年端(としは)でゆきけり特攻兵は(神戸市)松本 淳一 飢えさせて食糧送り寄り来たる無辜(むこ)の民撃つネタニヤフ軍(多摩市)田中 久幸 こんなにもグルメ番組多いとはガザの人らにとても言へない(東京都)上田 国博 【評】ガザで飢えている多数の人々への〈すみません〉の気持ち。 モンゴルに一七〇〇人の無念の死あり...