2025年7月12日土曜日

おいしく長持ち『野菜の冷蔵・冷凍保存術』PART1

気づいたら冷蔵庫の奥で野菜がしなびていた……。そんな経験はありませんか?

正しい保存方法がわかれば、美味しく長持ち!最後まで食べきることができます。

【キャベツ・・・切り口の水分拭き取って】

キャベツの旬は年に2回。

冬に種をまいて4月~6月ごろに収穫する春キャベツと、夏に種をまいて11月~3月ごろに収穫する冬キャベツがあります。

春キャベツは葉の巻き方がゆるくて、フワッとしています。やわらかいので、生で食べるのがもっともおいしいといわれています。

冬キャベツは水分が少なくてかたいのが特徴です。煮崩れしにくく食感も残りやすいので、煮込みやスープなどの加熱調理に向いています。

キャベツには胃腸薬の名前にもなった「キャベジン」と呼ばれる栄養素「ビタミンU」が含まれているので、食べるだけで天然の胃腸薬になりますよ。

『冷蔵』

半分に切って残ったキャベツは、切り口の水分が黒ずみの原因になるので、キッチンペーパーでしっかり拭き取るか、切り口をペーパーでしっかり覆いましょう。それをポリ袋に入れて、切り口を下にして野菜室で保存します。ペーパーが湿ってきたら交換しましょう。保存期間は1週間。

春キャベツも冬キャベツも冷蔵保存方法は同じです。

他にもこんなこと、つまようじを芯に刺して保存する方法もあります。

つまようじを刺すと芯にある「成長点」が壊れ、成長しようとするエネルギーを防げます。そうすると、みずみずしさをキープできます。

方法は、つまようじ3本をキャベツの芯に三角形を結ぶ位置に刺すだけ。つまようじを刺したキャベツは、ポリ袋に入れて口を軽く閉じ、冷蔵庫で保存します。2週間ほど日持ちします。

 

『冷凍』

ざく切り、細切りなどキャベツを使いやすい大きさに切って、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。

凍ったまま、スープや煮物、炒め物に使えて便利です。自然解凍して水けを絞れば、おひたしやあえ物にも使えます。保存期間は1か月。

 

【モヤシ・・・野菜室より低い温度の部屋で】



モヤシは年間を通じて水耕栽培されているので、一年中、旬です。

購入する場合は茎が太くて色が白く、ツヤとハリがあって、さわるとかたく締まっているものがお勧めです。

ひげ根は透明感のあるものを選びましょう。茶色く変色しているものは鮮度が落ちています。

『冷蔵』

モヤシは水分が多く、野菜室に入れて保存すると雑菌が繁殖し変色や嫌な臭いの原因になります。低い温度を好む野菜なので、温度の低い冷蔵室やチルド室で保存しましょう。

モヤシを買ってきたら、袋に1か所、つまようじで穴を開けて、空気の通り道を確保すると長持ちします。

保存期間は3日間。

『冷凍』

未開封のものは購入した袋のまま冷凍できます。

残ったモヤシは、冷凍用の保存袋に入れ替えて冷凍しましょう。冷凍するとシャキシャキ感が失われてしまうので、凍ったまま煮物やスープなどに使うのがお勧めです。保存期間は1か月。

島本美由紀さん 料理研究家・食品ロス削減アドバイザー

  

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